昨年は没後20年ということで、未発表作品が日の目を見たり、マイルスに関するイヴェントがあったりと、とかく目を引くことがありました。
しかし、さすがに出るものは出てしまった(あまりきれいな表現ではなかったですね、反省!)ようで、今年はマイルスのことが忘れられたように静かです。
それでも何かないかと思って探してみると、珍しいCDに出合いました。
タイトルはBITCHES BREW LIVE。何が珍しいかって、あの大人数で録音した「BITCHES BREW」吹き込みのたった1か月前(1969年7月)に、マイルスのワン・ホーン・カルテットが聞かれるということです。
これには理由があって、ニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演する予定の、いわゆるロスト・クインテットのメンバーだったウェイン・ショーターが交通渋滞で出番に間に合わなかったためだそうです。
曲目はたったの3曲、演奏時間にして約25分という短さですが、これしか記録されていないようですので仕方がありません。
でも、マイルスのワン・ホーンの演奏なんて滅多に聴けないというレアさを楽しむのも良いのではないでしょうか。
ちなみに、後半にはイギリスのワイト島で開催されたロック・コンサートの演奏がフル・ヴァージョンで入っていますので、こちらの演奏を目的に購入しても惜しくはないと思いますよ。
