最近では、アル・ヘイグというピアニストのアルバムを聴いています。
アル・ヘイグは、バップ全盛の時代に、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらと共演している、ベテラン・ピアニストですが、神経質で気難しく、謎めいた行動も多かったと言います。
しかし、バド・パウエルに影響を受けているにもかかわらず、そのピアノの演奏はとてもやさしく、聴いていると懐かしさを感じさせます。
私がこの人のJAZZ-WILL-O-THE-WISPというアルバム(もちろんLPで)を購入したのは、今から40年近く前のことでした。
ジャズ雑誌の批評を読んで購入したのですが、当時まだ20代だった私には少しも楽しいと思えず、結局処分してしまいました。
最近、改めてCDで買い直して聴いていますが、今では何の違和感もなく、むしろ安らぎを感じます。
ありきたりな言い方ですが「歳をとってわかる良さ」ですね。

ちなみに、アル・ヘイグは日本に来たこともなく、1982年に他界してしまっています。