マイルス・デイヴィスのコレクションは、今までもずいぶん集めてきました。
1973年から1991年までのマイルスの20枚組CDモントルー・ライヴは、今でも私の愛聴盤です。
しかし、今回はそのモントルーの記録が、10枚組のDVDで発売されました。
今までもその一部が出回っていましたが、今回は待望の1986年の映像がパーフェクトに収録されています。
モントルー・ジャズ・フェスティヴァルは、スイス国営放送局がすべて録画していることはわかっていましたので、いつかは発表されるだろうことは予測できていました。
昨日、このDVDボックスが宅急便で届いたときは、もう嬉しくて嬉しくて・・・。おあずけを食らっていた子どもがおもちゃを手にしたときの気分で、久しぶりに童心に帰ってしまっていました。
早速、私がマイルスのベストに挙げている1986年の映像を見ると、すごい、すごい。
1986年のマイルスは絶好調で、ピークの演奏の一つであることは間違いありません。
しかも、この日のライヴには、2曲にGEORGEG DUKE が特別参加し、また別の演奏ではDAVID SANBORNが参加しているという豪華版。特にG.デュークの演奏が素晴らしい。
とにかくすごくて、見ていて鳥肌が立ってきました。
このボックスについているシールには「これを観ずしてあなたは死ねるか?」なんて書いてあります。
正直なところ、齢(よわい)65歳の私(マイルスが他界したのと同じ歳になってしまいました)は、生きているうちにこの演奏を見ることが念願でした。
しかし、今年はマイルス・デイヴィス没後20年ということで、このボックスの発売の他にもNHKのスペシャル番組もあったりと、いろいろ嬉しい出来事が続いています。
これでマイルス・デイヴィスの作品も出尽くしたのではないかと思われますので、これからはじっくりとマイルスの演奏を聴き直して余生(?)を過ごしていきたいと考えています。
当店でも、このモントルー・ボックスを酒の肴に、お客さんたちと秋の夜長を楽しみたいと考えております。
エレキ・マイルスをお好きな方は、ぜひご一緒にモントルー・マイルスを聴きながら、マイルス談義に花を咲かせませんか。
