前回、「お正月には日本のジャズを」と申し上げて「銀界」をご紹介しました。
「日本のジャズも良いよ」と言いながら、たった1枚だけのご紹介ではどうもスッキリしません。
ということで、私としては「日本のジャズの最高傑作の1枚である!」と自信をもってお勧めできるアルバムをご紹介します。
アルバムは、佐藤允彦さんの「パラジウム」です。
佐藤さんのピアノと、ベースの荒川康男さん、ドラムの富樫雅彦さんというトリオは、他のピアノ・トリオにはない独自の世界を創造しています。
録音は、先にご紹介した「銀界」から遡ること1年半前の1969年3月です。
思えば、日本のジャズも大いに可能性を探求した、良き時代ではありました。

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