今年の出来事

今年もあとわずかになりました。
今年の出来事で忘れられないのは東北の大震災、あれから9か月が経ちました。
自然災害は仕方がないと思いますが、福島の原発事故には何ともやりきれない気持ちが残ります。

先週、NHK-BSで1979年制作のアメリカ映画「チャイナ・シンドローム」を放送しておりました。
ご覧になった方もいらっしゃると思います。
内容は、利益優先の電力会社が原発事故を隠ぺいし、それを内部告発するというもので、今から30年も前にこのような映画が作られていたのですね。












日本では、人気漫画「ゴルゴ13」「2万5千年の荒野」という作品があります
このタイトルは、原子力発電所の事故でロサンゼルス周辺が放射能汚染によって2万5千年にわたって荒野と化す、という内容から来ています。
そこには、放射能の問題とともに電力会社の隠ぺい体質がテーマとなっています。
そして、最後に、これからの原子力政策のあり方について問題を提起して終わっています。
ただの「マンガ」と片づけられないメッセージを含んだ作品で、「チャイナ・シンドローム」より11年前の1968年に発表されました。
(ゴルゴ13が登場する必然性については、この作品をお読みください。当店には「別冊ゴルゴ13」をすべて揃えてあります。)



















我が国の原子力政策の在り方は、これからも議論されると思います。
大きい犠牲を伴いましたが、これをきっかけに多くの皆さんが関心を持たれ、より良い未来に向ってくれたらという期待を持たざるを得ません。
それにしても、東北の皆さんの辛抱強さには頭が下がります。
きっと、毎年の長い冬を乗り越える力が備わっているのでしょう。
私のような静岡人は、どこまで頑張れるだろうかと考えてしまいます。
  


Posted by カフェおやじ. at 2011年12月12日20:38