51年前の今日

ビル・エヴァンスは、51年前の今日、2枚目のリーダー・アルバム「EVERYBODY DIGS BILL EVANS」を録音しています。
このアルバムは、ピアノ・トリオの演奏のところどころにソロ演奏の曲を入れた、その後のエヴァンスの原点とも言えるものになっています。

このアルバムのジャケットは、B.エヴァンスに対する4人のミュージシャンの賛辞とサインが書かれた文字だけのデザインです。
遅咲きのB.エヴァンス(録音されたときは29歳)がそれだけ有望視されてきたのかもしれません。
しかし、M.デイヴィスC.アダレイはわかりますが、A.ジャマルG.シアリングはどんな関係があったのでしょうか。
どうせなら同じリバーサイド・レコードに所属していたセロニアス・モンクの賛辞を載せたほうが意外性があって面白かったのにと思いませんか。


モンクと言えば、前回コルトレーンの相性について書きました。
B.エヴァンスも「KIND OB BLUE」や「1958 MILES」などのマイルス・グループではコルトレーンと共演していますが、自分たちのリーダー・アルバムでは共演相手に選んでいません。
マイルス親分のいないところでは、二人の音楽的相性はあまり良くなかったようです。  

Posted by カフェおやじ. at 2009年12月15日18:21

Bill Evans もよく聴いています。

マイルス・デイヴィスは私の神様みたいなもの。

でも、マイルスばかり聴いているわけではありません。

最近よく聴くのはビル・エヴァンス。それも晩年の頃の演奏です。

B.エヴァンスとアート・ペッパーについては、初期の演奏と後年の演奏とで好みが別れる傾向があるようです。

特にB.エヴァンスについては、リヴァーサイド4部作があまりに定着しすぎて、後年のアルバムが聴かれることが少ないような気がします。

しかし、ベースで共演しているスコット・ラファロも、エディ・ゴメスも、B.エヴァンスにとってすばらしいパートナーであることに間違いはありませんが、ラストのトリオのメンバーとなったマーク・ジョンソンも決して遜色はありません。
全身全霊でピアノに向かう晩年のB.エヴァンスの演奏は、いつ聴いても感動します。ぜひ一度聴かれることをお勧めします。


(写真は、B.エヴァンスが亡くなる3ヶ月前にニュー・ヨークのVillage Vanguardで録音されたCD6枚セットです。)
  

Posted by カフェおやじ. at 2009年11月17日21:50