しばらくブログへの記事投稿もサボっておりました。
体の具合が悪いわけでも、遠くへ旅行にでかけていたわけでもありません。
ただ単に「暑い!」から横着になっていただけです。(正直でしょ。)
「暑いときには熱いものが良い」と先人は仰います。
これはジャズにも言えることで「コルトレーンのヴィレッジ・ヴァンガード・セッション」を通しで聴いてみるか。」とも思うのですが、それにしても今年は暑過ぎです。
クーラーの利いた部屋で、冷たいビールを飲みながら涼しくなる音楽を聴きたくなります。
楽器で言えば、なんとなくビブラフォンが涼しそうな気がしませんか。(根拠はありませんが)
そこでオススメしたいのが、Bobby Hutchersonです。
ビブラフォンと言えば、大御所のLionel Hamptonを別として、そこそこジャズをお好きな方ならMJQのMilt Jackson、そしてGary Burtonのアルバムはたいていお持ちと思います。
しかし、B.Hutchersonはどうでしょうか。
そこで、B.Hutchersonを聴いていただくために、まずこの人の代表作の「HAPPENINNGS」をぜひお勧めしたいと思います。
このアルバムの楽器編成は、MJQと同じくビブラフォン+ピアノ・トリオですが、演奏内容はMJQと全く違います。
このアルバムにはHerbie Hancockが参加しており、彼のヒット曲「処女航海」を演奏しています。
H.Hancockがリーダーとして録音した「処女航海」ではFreddie HubbardのトランペットとGeorge Colemanのサックスが参加しており、いかにも「いざ出帆!」という意気込みが感じられる演奏ですが、これに比べて吹奏楽器が参加していないB.Hutchersonの演奏では、見守る人もなく、静かに航海へ出て行く、そんな静かなイメージです。
この2つの「処女航海」を聞き比べ、また楽器編成が同じMJQとの演奏の違いを聞き比べてみるのも楽しいですよ。(少し涼しくなるかも、です。)
